カンボジアはお昼寝が大好きな人が多いので、わたしたちの事務所でもお昼休みは日本より長めにとっています。
朝は7時半から始業し、11時半から13時までお昼休憩。
1時間半も休憩時間があるんです。
今日もいつも通り、お昼に道端のコーヒー屋さんでtwitterを眺めていたらこんな記事に出会いました。
これを読んで、自然と思い出されたウガンダでの経験をもとに、世界を平和にしていくためのシンプルな方法を2つ、ご紹介します。
石原さとみさんとバーバラさん
女優の石原さとみさんのインタビュー記事。
記事内「心の繋がりを得るために。アフリカで知ったこと」の部分では、2015年のNHKドキュメンタリーの撮影でウガンダを訪問された際のことが語られています。
特に焦点が当たっているのは、元少女兵のバーバラさん(仮名)との関係について。
「バーバラとの出会いだけであの経験が終わっていたら、トラウマになってたと思うんです。でも友達になれたのが人生にとって大きくて」
日本に戻った後も、2人の交流は続いた。
撮影時からお腹に赤ちゃんを宿していたバーバラさん。
取材から数ヶ月後、無事に女の子が産まれました。
その子に付けた名前は「サトミ」
バーバラさんにその理由を聞くと
「名前の響きがいいのと、それから、大好きな友達の名前だから。」
と満面の笑みで答えてくれました。
なんでそこまで知っているのか?
そうなんです。
NHKスペシャルの撮影が終わった数週間後に、わたしのウガンダ生活が始まったんです。
なので、当時、社会復帰支援プロジェクトの職業訓練中だったバーバラさんとは、毎日のように交流していたお友達なんです。
2015年11月、ウガンダにて バーバラさん(仮名)とサトミちゃんと
首より上は若気の至りです、許してください(笑)
石原さとみさんと直接のやり取りをしたことはありませんが、わたしが撮影・編集をした写真や動画がご本人にしっかりと届いていて、全国放送の、しかもNHKで流れた時には震え上がりました。
取材を通して石原さとみさんは「女優として」ではなく、「1人の人として」ウガンダの元子ども兵の方たちに接していたことは、現地人スタッフや元子ども兵の様子からものすごく伝わってきたことを覚えています。
記事を読んで、わたし自身のウガンダでの経験も思い出しながら、たった2つ。
平和な世界をつくるための、めちゃくちゃシンプルな方法をお伝えします。
1. 笑顔を大切に生きる
最近、笑ったのはいつですか?
かの偉大なマザー・テレサさんもこのような名言を遺しています。
「平和は微笑みから始まります」
“Peace begins with a smile.”
「単なる笑顔であっても、私たちには想像できないほどの可能性があるのよ」
“We shall never know all the good that a simple smile can do”
そう、「笑顔」って誰にでもできる世界平和への第一歩なんです。
他人の笑顔はもちろんのこと、あなた自身の笑顔も、とんでもなく大切なんです。
笑顔は連鎖していくもの。
その連鎖を、あなたから始めましょう。
そして、世界中に広げていきましょう。
2. 世界中に友達をつくる
石原さとみさんとバーバラさんはお友達です。
これは紛れもない事実。
「アフリカ人」や「黒人」なんて勝手につけられた、ただの呼び方でしかない。
— 延岡 由規 Yuki Nobuoka (@yuki_nobuoka) 2018年1月12日
言うまでもなく、一人ひとりに名前があって、顔があって、個性があって、人生がある。
「世界中に友達をつくる」って、すごく幼稚できれい事に聞こえるかもしれない。
でも、世界を平和にする簡単な方法なんだろうな。
上述の記事を読んですぐのツイートに、こんな反応をしてくださった方がいます。
「世界中に友達を作る」って本当に大切だと思う。
— Hikaru Nemoto(根本晃)@ブロックチェーンゲーマー/ルワンダ在住 (@dujtcr77) 2018年1月12日
昔の自分にとってルワンダは「アフリカの国の1つ」に過ぎなかったけど、今は村で仲良くしたサミュエルや、いま家で働いてくれてるアルフォンシーンやダーマセーンがいて、数えきれないけど自分にとって「あいつのいる国」になってるから。 https://t.co/6W9epcQ53d
アフリカのルワンダ在住のぴかりんさんから。
海外に友達をつくることの最大の良いところ。
それは、行ったことのない国が「あいつのいる国」になること。
そして、「〇〇人」というぼんやりとした全体から、顔と名前が分かる「個人」を頭に浮かべられるようになること。
ぴかりんさんとは、2016年の夏、わたしがウガンダでのインターンを終えてルワンダを訪れていた時に一度お会いしたことがあるだけです。美味しいビールを教えてくださったり、ルワンダ人のお家にホームステイをさせていただいたり。
ご一緒した時間は24時間も無かったですが、今でも(とっても恐縮ですが)こうしてお友達です。
過ごした時間それ自体にはあまり意味はありません。
それより大事なことがあるんです。
それは、心を通わせること。
心の通った友達がいる国のことは、忘れようにも忘れられません。
心の通った友達がいる国とは、争いたいなんて考えもしません。
友達をつくる。
言い換えると、「ただいま」を言える場所を増やすこと。
今のあなたは、「ただいま」と言って帰ることのできる場所はいくつありますか?
まとめ
世界をより良くすると言うと、やれ開発経済だ、やれ国際政治だ、といろんな学問の名前があがります。
それらはもちろん大切ですし、学んでいて損は決してありません。
でも、最もシンプルで、最も大切なのはこの2つです。
1. 笑顔を大切に生きる
2. 世界中に友達をつくる
よくもまあ、そんな幼稚なことを・・・
そんなきれいごと・・・
そんな声が聞こえてきます。
でも、それを本気でやり通そうとしている24歳が、カンボジアにはいるんです。
そのことだけでも、忘れないでいてください。
大学生のみなさんはこれから春休みが待っていますよね。
今年、大学をご卒業される方は、卒論を書き終えて卒業旅行の計画を立てる頃でしょうか。
ぜひ、動けるうちに、世界を動いてみてください。
そして、心の通った友達を、その国に1人でも良いからつくってみてください。
「ただいま」と言える場所を増やしてみてください。
誰にでもできる世界平和への第一歩。
どうせなら、幸せな世界を生きましょうよ。