新卒NGO職員がゆく。|延岡由規のブログ

気にしていたいのはいつだって、世間よりも「世界」だ

あるNGO職員の、ある1日のスケジュール。

 

 

 

NPO/NGOで働いている人に対して、どのようなイメージを持っていますか?

 

 

「社会問題の解決のために汗水垂らして、骨身を削って働いている」という印象をお持ちでしょうか?

 

 

それとも「自分が理想とする社会の実現に向けて日々、キラキラと働いている」という印象でしょうか?

 

 

「ワークライフバランス」や「働き方改革」という言葉が広く認識される世の中になりました。わたしはと言うと、「ワーク(仕事)」と「ライフ(人生)」は基本的に切り離して考えられないものだと捉えています。

特に、国際協力従事者には、そのような認識を持たれている方が多いのではないでしょうか。

 

 

そんなわたしの「仕事」における、とある1日のスケジュールを簡単にご紹介します。

この日は、地雷埋設地域村落開発支援プロジェクト対象地のひとつであるサムロン・チェイ村に行ってきました。居住地であるバッタンバンの街中から比較的近くにある村なので、日帰りで訪れました。

 

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※活動と活動の間は移動です

 

05:00〜05:15 起床、水浴び←水じゃないと駄目なぐらい暑いです

05:15〜06:20 身支度、タスク管理、メール/メッセージ対応

06:30〜07:15 カンボジア人スタッフとコーヒー その1←日課

07:30〜08:30 移動

08:30〜08:50 道中で朝食

08:50〜09:20 移動、村に到着

09:30〜10:30 村の人たちにインタビュー①

10:30〜11:30 村の人たちにインタビュー②

11:45〜12:45 昼食、カンボジア人スタッフとコーヒー その2←日課

13:00〜14:00 村の人たちにインタビュー③

14:00〜15:00 村の人たちにインタビュー④

15:00〜16:00 村の人たちにインタビュー⑤

16:00〜17:20 移動、帰宅

17:30〜18:00 夕食

18:15〜21:00 カフェで作業(インタビュー結果の整理、写真データ管理、メール対応、タスク管理、等々)

21:15〜23:00 水浴び、作業(同上)

23:00〜    寝るまで読書

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こんな感じです。かなりざっくりですが。

 

 

冒頭のツイートにもありますが、フィールドワークに行けば行くほど、物理的にデスクワークは溜まっていきます。その分、どこかで埋め合わせをしていかなければなりません。

独り身で(→ここ重要)、「ワーク」と「ライフ」を別物と考えていないわたしにとっては、特に問題はありません。しかし、家族もいて友人もいるカンボジア人スタッフたちにも同じような「動き方」を強いてしまっているのは、考え直さないとなあと思っています。

 

 

 

さて、このスケジュールをご覧になって、あなたはどのように感じたでしょうか。

 

国際協力NGOで働くわたしの、ある1日のスケジュール。

イメージ通りでしたか?

それとも、違っていましたか?

 

 

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大学在学中からアジア・アフリカでの国際協力活動に携わり、卒業とともに国際協力を仕事にした原貫太・延岡由規の共著『国際協力師たちの部屋 特別版―ゼロから考える“本当の”国際協力』が発売中です。

 

2人のスケジュールについても、こちらで詳しくご紹介し、議論をしています。

 

▼テーマ一覧
vol.1 そもそも『国際協力』って何?
vol.2 国際協力の必要性って?なぜ日本の社会問題ではダメなの?
vol.3 なぜ学生時代に国際協力に携わるのに社会人になると辞める人が多いの?
vol.4 「国際協力」とか「世界平和」、誰のためにやっていますか
vol.5 新米国際協力師、原・延岡の一日のスケジュールは?毎日何をしているの?
vol.6 自分で選んだ「国際協力」の道、やめたいと思った瞬間はありますか?