新卒NGO職員がゆく。|延岡由規のブログ

気にしていたいのはいつだって、世間よりも「世界」だ

できる限り寄り添う。

 

こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。

 

私がメインで携わっている、地雷被害者を含む障害者家族の生計向上支援プロジェクトでは、その目標のひとつに、収入源の多様化が挙げられます。単一作物(換金作物)栽培による収入面での脆弱性を補完するためです。

8月上旬には、100世帯のうち今年度の対象45世帯に対して、2日間のやぎ飼育技術訓練を実施しました。先月から今月にかけて、各世帯に雄1頭、雌2頭の合計3頭を配布しているところです。

やぎ飼育に必要なものや食べ物、伝統的な薬を使用した病気の治療法など、基本的な飼育技術については伝えてはいるものの、今回のプロジェクトを通して初めてやぎを飼育する人も多く、問題は絶えません。

カウンターパートの現地NGO CRDNASEのスタッフの元には、かなりの頻度で村人から電話がかかってきます。できるだけ、その度に家庭を訪問し、問題の原因や解決法を伝えるのですが、あまりにも電話が多くかかってきますし、それらの問題は他の世帯でも共通して起こり得るものであることから、今日、追加でトレーニングを実施することになりました。

 

朝の8時前から続々と村人たちが集まってきてくれました。

このプロジェクトではこれまでにも、家畜飼育や野菜栽培技術のトレーニングを実施しているのですが、何せ集まりが良いのです。

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

 

参加者が抱えている問題を発表し、それらに対する解決方法を全体に伝えていきます。

こうすることで、やぎ飼育に関する知識や技術をより効率的に浸透していくことができます。

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

 

個人的に嬉しかったのは、今回のトレーニングはCRDNASEのスタッフが発案してくれたことです。

私たちから「やった方がいいんじゃない?」とはひと言も言っておらず、このような提案は大歓迎なのです。

また、今回のトレーニング内容は私たちが大切にしている考え方のひとつでもある「できる限り1人ひとりに寄り添うオーダーメイド型の支援」にも当てはまります。画一的な支援だけでは手の届かないところまで、きめ細やかなサポートができる柔軟性が大事です。このような動き方ができるのも、草の根レベルでの活動の強みです。

村人たちも積極的に参加してくれていて、これから実践に移っていくのが非常に楽しみです。

 

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