新卒NGO職員がゆく。|延岡由規のブログ

気にしていたいのはいつだって、世間よりも「世界」だ

就活生だったわたしが貫き通した、たった1つのこと。

 

こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。

 

そろそろ、就職活動のことを考えて、動き出す時期でしょうか。

 

就活生の皆さん、就職活動楽しんでいますか?

 

数ヶ月前まで現役大学生だったわたしも、実は2017年卒の就活スケジュールに沿って就職活動をしていました。

最終的にNGOに就職という少し特異なキャリアを選んだわたしは、最近出会う人からは「就活なんてしていなかったんでしょう」という感じでこられます。

 

いや、こう見えてもしてましたからね。わりと「普通」に。

 

前回の記事で、就活の情報サイト解禁日であった2016年3月、わたしがカンボジアにいたことや、なぜ就活をしていたのかについて書きました。

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今回は、就職活動において(あるいは、人生を通してとも言えるかもしれません)貫き通していたことをお伝えします。

 

 

それは、たった1つです。

 

 

誠実であること

これ以外、何もありません。とってもシンプルです。

「誠実」という言葉の捉え方は人それぞれあるかもしれませんが、次のような人が「誠実な人」であるとすると、おそらく大半の方から賛同を得られるかと思います。

 

 

「誠実な人」とは・・・

・裏表がない

・人に正直に接することができる

・嘘をつかない

 

 

他にもいくつかの要素がありそうですが、上記のポイントをクリアしている人は「誠実」だと言えるのではないでしょうか。結局はどれも同じようなことを意味していて、これらを包括するような言葉が「誠実」だと考えます。

 

 

ここで、わたしの就活エピソードを少し。。

 

 

面接はできるだけ私服で

説明会や選考会の際に、「スーツ着用」の文言がない場合は普段通りの服装で行っていました。だって、日常生活でスーツなんて着ませんもの。

日頃からスーツを着ている学生が、私服OKの場でスーツを着ていることは全く不思議ではありませんが。

 

「私服でも可」の記載がある企業説明会に参加した時、周りは真っ黒でした。なるほど、就活生は「私服でも可」=「スーツを着なさい」と頭で変換する能力があるのかと、驚いたものです。

 

わたしは大学の1、2年生の頃、古着屋でしか服を買いたくない時期があり、手持ちの服はほとんどが古着でした。でも、それで面接にも行っていました。

 

経験則として、よっぽどのことがない限り、私服OKの面接で私服を着て行って、服装だけが原因で落とされることは、まずありません。

原因は他にあるのでしょう。

 

そんなわたしは、インターン先の上司からいただいた、緑の中を走り抜ける真っ赤なシャツで集団面接を受けたこともあります。 

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インターン先にて 真っ赤なシャツで写真撮影をする筆者

 

 

想像してみてください。

 

学生5人に対して面接官は1人。

左から順に、黒、黒、黒、黒、真っ赤っかです。

 

 

それでも、通る時は通るんです。

通らないときは通りません。

 

 

就活は、ひと言で表すと「マッチング」です。

相手と自分が合うかどうかを、説明会や面接の機会を用いて探り合う「共同作業」です。

 

こちら側が「自分らしさ」を放棄してしまえば、相手は何を以って判断基準とすれば良いのでしょう?

 

相手を困らせないためにも、常に「ありのまま」でいました。

 

 

とにかく正直に

就活中のいかなる面接においても、嘘をついたことは一度もありません。

 

「oo秒間で自己紹介をしてください」という問いには、ウガンダやカンボジアに行った経験、そして最後には「世界平和を実現したい」旨を必ず伝えていました。

 

「自分をひと言で表現してください」という問いには、「世界を平和にする人間です」と答えていました。

 

「〇〇年後のキャリアプランは?」と訊かれたら、「〇〇年後には御社にはいないと思います。国際協力のNPO/NGOに転職しています」と答えていました。

 

 

それでも、通る時は通るんです。

通らないときは通りません。

 

 

面接中、ウガンダの子ども兵の話なんかをすると、興味津々に話を聴いてくださる面接官の方もいました。

グループ面接でも他の学生に質問が飛ばず、わたしばっかりウガンダのことを掘られることも。その場がプチ講演会のようになって気持ち良く家に帰った後、お祈りされることもしばしば。

 

 

でも、それで良いんです。
面接という場を通して、子ども兵の問題を1人でも多くの人に届けることができたという充実感がありましたから。

 

 

自分を偽ることなく面接をやり続けた結果、「面白いね、それうちでやりなよ」と言ってくださる社長さんにも出会うことができました。

 

将来、やりたいことをひたすら語っていると、これまでに数千人数万人と学生を見てこられた人事担当の方から、「君はNGO職員が向いてるよ。頑張ってね!」と握手を交わして会場を後にしたこともありました。

 

 

就活とは・・・

結局、「合うか合わないか」の問題でしかありません。

 

こんなわたしでも「合う」と判断してくださったいくつかの企業からは内定をいただきましたし、「合わない」と判断してくださった企業は次に進むことはできませんでした。

 

 

あなたが冷たいレモンティーを飲みたい気分の時に、こってこての豚骨ラーメンを目の前に出されたら、断りますよね。

 

それと同じこと。

 

 

最も大事なことは「自分に誠実である」ことではないでしょうか。

 

 

世の中とは不思議なもので、他人を騙したら罪になるのに、自分を騙しても罪に問われないんですよね。

 

 

でも、わたしは思うんです。

 

 

自分を騙すのだけは、やめてほしいなあって。

 

自分に誠実であり続けることは、とってもしんどいことかもしれません。

時に、痛みを伴うことかもしれません。

 

 

でも、最期に人生を振り返る時、自分を偽り続けていたら、そのことをきっと後悔すると思うんです。

それだけは嫌なんですよね。。

 

 

今、もやもやしている就活生の方がこの記事を読んで、少しでも気持ちが楽になってくれると良いなあ、と思いつつ。

就活生はこんなブログ読んでいる場合じゃないなあとも思いつつ。

 

 

なんだか懐かしい、就活の振り返りでした。

 

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