新卒NGO職員がゆく。

カンボジア駐在の新米"国際協力師"による、国際協力やキャリア等に関する一考察。

強く、生きる。


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こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。


私が最もコミットしている地雷被害者を含む障害者家族の生計向上支援プロジェクトの進捗報告です。

プロジェクトについては、こちらを。

www.yukinobuoka.com

 

 

先月から開始した家庭菜園のための野菜栽培技術訓練。毎月2種類の野菜の栽培方法や採種方法を伝え、それらの種を提供します。

今週は、対象100世帯の家を訪問して、野菜の栽培状況を調査してきました。まだ数世帯は周りきれていないのですが、ほとんどの人が家庭菜園用のスペースを確保し、先月配った種をすでに植えていて嬉しくなりました。

 

 

今日訪問したうちの1世帯。舗装された幹線道路から離れたところに家があり、アクセスが良いとは決して言えません。しかも、雨季のために道が悪く、家の近くで車を停めてそこからは歩いて行くことにしました。

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

写真の通り、周りはパパイヤがたくさん植わっていて、キャッサバ畑も広がっていました。亜熱帯地方特有の蒸し暑さと、かんかん照りの日差しを浴びながら歩いて行くとぽつんと、1軒の家が。

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

 

彼は、兵士として働いていた1986年、私たちの活動地域であるカムリエン郡をパトロールしている際に、地雷事故に遭いました。PMNと呼ばれる旧ソ連製の爆風対人地雷を踏んでしまい、右足を失いました。

以前は、いわゆる「お金持ち」だったそうですが、地雷事故にあってから生活は一変したそうです。幸い、彼の場合はまだ土地があるので、そこでサトウキビを栽培して収入を得ています。しかし、その買取価格も1kg=100リエル(約2.5円)と、量を生産しなければなかなかお金になりません。

そして、例に漏れず、この世帯も多額の借金を抱えています。昨年の借金をどうしても返済しなければならず、今年に入って別のところから借金をして昨年の分を返済したのですが、状況は変わっていません。

カンボジアでマイクロクレジットの借入れをする場合は、土地を担保にされるケースが多くあります。彼は土地を持っているからまだ何とかなっているものの、もしも借金返済が追いつかず、土地を取られてしまったら。

 

今、何とかしなければ、この先ずっと借金との追いかけっこになります。

 

 

厳しい状況の中、生活を送っていますが、今回の訪問で希望の光が見えた気がしました。

先月、私たちが提供した野菜の種を早速、植えていたのです。

農地を見せてもらうと「これがこの前植えた〇〇で〜」と、紹介してくれました。

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

 


なぜ家庭菜園を推進するのか?

その目標のひとつは「支出を削減する」ことです。

自分たちが食べる野菜を自給することで、支出の大部分を占める食費の割合を削減していくのです。

その結果、これまで食費にまわしていた出費を子どもの教育費や、医療費など別のところに使うことができます。

また、収穫の余剰を市場などで販売することで、収入源のひとつにもなり得ます。

 

まだまだ始まったばかりのプロジェクトですが、村の人たちのやる気がとても頼もしく、これから成果が出てくるのが楽しみです。

 

 

例え片足を失っても、どれだけ辛い状況下にあっても、未来をつくる力を失うことはありません。

村の人たちの内側に存在するチカラが発揮されるよう、彼ら彼女らと共に、プロジェクトを進めていきます。そして、世界平和の実現に近づいていきます。

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka


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