新卒NGO職員がゆく。

カンボジア駐在の新米"国際協力師"による、国際協力やキャリア等に関する一考察。

「ワークショップ」その本質とは。


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こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。

 

皆さん、「ワークショップ」という言葉を耳にしたことはありますか。

 

NPOやNGOをはじめ、広く市民団体や最近では地方公共団体なんかでも、よく取り入れられる手法です。特に、国際協力や街づくりに関心のある方は、ワークショップ形式の講座やイベントに参加したことがあることと思います。

また、教育現場においてもこれまでの一方通行型の授業に取って代わって、用いられているのではないでしょうか。

 

今回は、そんな「ワークショップ」について、改めて考えさせられる書籍『ワークショップ―新しい学びと創造の場 (岩波新書)』をご紹介します。

将来、NGOで働きたい方から、街づくりに携わりたい方、教員を目指している方、ビジネスの世界で頑張っていきたい方まで、「誰かと何かをしたい」すべての方におすすめです。

ワークショップ―新しい学びと創造の場 (岩波新書)

ワークショップ―新しい学びと創造の場 (岩波新書)

 

 

この本、初版発行日が2001年と、もう15年以上も前になりますが、その内容は今読んでも革新的なもので、ワークショップの本質を突いていると思います。

 

第1部では「ワークショップとは何か」を改めて定義づけ、その興隆の背景を紹介しています。その上で、現在日本で実施されている様々なワークショップを7つのカテゴリーに分けて、概要を説明します。

第2部では、著者の体験をもとに「ワークショップの実際」の様子について、第3部においては「ワークショップの意義」と題し、ワークショップの持つ特徴や現代社会における意義、可能性を述べています。それだけでなく、ワークショップの限界や注意点にも言及している点が興味深かったです。

最後の第4部では、ワークショップ的な手法を実際の社会で応用するための具体的な方法が「ワークショップの応用」としてまとめられています。

 

書籍のタイトル通り、ワークショップに関してまとめられているのは当然なのですが、私が印象に残ったのは普段なら読み飛ばしてしまいそうな箇所でした。

 

いたずらに目的地に心を馳せて今ここの瞬間をおろそかにするよりも、「今、ここ」を味わうこと。それなくして、いつ最終目的地に到達するというのだろう。
(113ページ)

 

未来のこと、将来のことを考えてわくわくするのが私の趣味のひとつなのですが、 結局それらは今の積み重ねでしかないことを改めて思い出させてくれました。

 

 

わくわくの未来を手に入れるためにも、「今、ここ」をもっと深く味わおうと。

 

 

また、なぜワークショップの現代的な意義を紹介する場面で、以下の問いがなされます。

 

本当の豊かさとは何だろうか。モノをたくさん持つことやエネルギーを大量に消費することが「豊かさ」の指標になるような時代は終わった。では何が?
(151ページ)

 

短いですが、かなり本質的な問いですよね。

 

私たち一人ひとりは地球を構成する小さな細胞だろう。もっている知恵も力も情報も大したものではないかもしれない。しかし、その小さな細胞がそれぞれの知恵と力と情報を持ち寄り、相互に関わりあう中で、単なる総和を越えたもっとずっと大きな知恵や力を生み出すことがあるのだ。
(157ページ)

 

ワークショップはそのための手法のひとつであると。

 

すでに書いた通り、ワークショップの可能性に陶酔するのではなく、批判的な視点からワークショップについて著者の考えが書かれている点も、非常に面白いです。

 

 

この本を読んで、将来的に自分がやりたいことが、また何となく見えてきたような気がします。

 

興味のある方はぜひ、お手にとってみてください。

ワークショップ―新しい学びと創造の場 (岩波新書)

ワークショップ―新しい学びと創造の場 (岩波新書)

 

 

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