新卒NGO職員がゆく。

カンボジア駐在の新米"国際協力師"による、国際協力やキャリア等に関する一考察。

「子ども兵」問題との出会い。


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こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。

 

現在、カンボジアに滞在して地雷撤去後の地域における村落開発支援プロジェクトや、地雷被害者を含む障害者家族の生計向上支援プロジェクトなどに携わっている私ですが、世界の諸問題に関心を抱いたのは小学3年生の時、大好きだったサッカーを通してでした。

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そして、国際協力の道を歩み始める直接的なきっかけとなったのは、大学生時代に知ったアフリカにおける子ども兵の問題です。忘れもしない2013年11月19日(火)、5限目の時間に認定NPO法人テラ・ルネッサンスの現理事長 小川真吾氏がゲストスピーカーとして私の通う大学に招かれ、講演会が開催されたのです。この、たった90分間、たった1コマの講義が私の人生を大きく変えることとなったのです。

「少年兵=子ども兵」だが・・・

「子ども兵」という単語を聞いて、どのような人をイメージしますか?

少年兵 photo by 認定NPO法人テラ・ルネッサンス

(少年兵 photo by 認定NPO法人テラ・ルネッサンス)

1997年にユニセフ主導で採択された『ケープタウン原則(Cape Town Principles and Best Practices)』によると、子ども兵は以下のように定義されています。

正規、非正規を問わず、あらゆる軍隊における18歳未満の子どものこと。その子どもとは、調理係、荷物の運搬係、伝達係、さらに家族以外でこのような勢力に同行する者すべてを含み、この定義には性的搾取や結婚を目的として募られた少女も含む。よって、武器を所持した、あるいは所持していた子どもだけを指すものではない。

『ケープタウン原則』より翻訳)

つまり、子ども兵は武器を持ち、直接戦闘に参加する以外の非戦闘員も含まれており、さらに少年だけでなく、少女もこれに該当するのです。当時の私は知識もなく、「子ども兵=戦場の最前線で武器を持っている男の子」というイメージしか思い浮かべられませんでした。しかし、現在世界に25万人以上いるとされる子ども兵のうち、約40%が「少女兵」なのです。

少女兵の多くは軍の大人兵士の召使いとして身の回りの世話を強要されたり、男性兵士による性的暴力の対象となったりします。また、強制結婚によって男性兵士の「妻」となり、強制的な妊娠・出産を経験する少女兵が数多くいます。講演内容の主な舞台となったアフリカ ウガンダ共和国では1980年代後半から約20年間、政府軍と反政府軍(LRA:神の抵抗軍)との戦闘が続きました。そのLRAは大量の子どもを誘拐し、兵士として使用した世界で「最も残酷な反政府組織のひとつ」として知られており、功績を挙げた男性兵士への「戦利品」として少女兵は扱われていたのです。

子どもを連れて帰還した元少女兵 photo by Yuki Nobuoka

(子どもを連れて帰還した元少女兵 photo by Yuki Nobuoka)

日本にいる私たちとのつながり

講演の終盤、遠いアフリカで起こっている問題が、一気に私たちの日常生活に引き付けられました。ウガンダにしてもコンゴ民主共和国にしても、日本にいる私たちの日々の消費行動が、巡り巡って遠く離れたアフリカの子ども兵問題を引き起こし、継続させている可能性があるのです。日本を含む「よそ者」による、石油権益や鉱物資源の権益争いに巻き込まれているのです。(これも今後、書く予定です)

語られていく内容に動揺を隠せないままノートをとっていたのを今でも覚えています。

「こんなにも理不尽な問題を、今まで自分は知らずに生きてきた」

という恥ずかしさと同時に「知ったからには何かしたい」という気持ちを抱きながら、お話を聞いていました。胸が熱くなっている私に向かって(実際は60名ほどの学生がいましたが、私1人に向けて言われたような感覚でした)小川氏はこう、締めくくりました。

「現場に行って支援を行うだけが国際協力ではない。日本にいてもできることはたくさんある」

「最悪の形態の児童労働」のひとつとしての子ども兵

小川氏の言葉が私の中で物凄く引っかかり、以来、図書館に通う日々が続きました。それほど多くはない、子ども兵問題に関する日本語の書籍や論文などを読み込んでいく過程で「最悪の形態の児童労働」という言葉に出会いました。この時、なぜ私が子ども兵という問題にこれほど関心を持ったかが、理解できました。

子ども兵は、1999年に国際労働機関(ILO)が定めた「最悪の形態の児童労働条約によって定義された、「児童労働」のひとつなのです。この時ようやく、私が小学3年生の時に抱いたサッカーボールの手縫いに関する児童労働への問題意識と結びついたのです。「この問題は、自分が生きているうちに解決しよう」と意気込んだものの、日本にいながらにして地球の裏側で起こっている子ども兵問題を解決する方法はそう簡単には見つかりませんでした。

そのような状況の中で、大学3年生になり授業もひと段落した時に、テラ・ルネッサンスのインターン生募集のお知らせを見つけて、「考えていても始まらないし、実際に動いてみよう」と思い、当団体 京都事務局での活動に関わり始めたのです。

 

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認定NPO法人テラ・ルネッサンスでは、年に2回、京都事務局でのインターン生を募集しています。
なお、海外事務所のみでのインターン希望は受け付けておりませんので、ご了承願います。

 

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